-g, –listed-incremental
という増分バックアップに使われるオプションについてどうやって判定してるか?
それはctimeの変化を見ている
ctimeの変化で気をつけなければいけないことはハードリンクによるバックアップ
(rsync –link-dest等)
例えば、以下のようなファイルが存在し
work/
`-- 1.txt
以下のコマンドを発行した場合
tar -g resume -cvf work.tar work/
初回なので当然全部がバックアップされる
このまま以下のコマンドを打てばディレクトリだけのバックアップになる(差分がないため)
tar -g resume -cvf work.tar work/
しかし、以下のようにハードリンクをするとctimeが変わってしまいバックアップ対象にリストされてしまう
stat work/1.txt # ctime確認
cp -al work work2 # linksを増やす
stat work/1.txt # ctime更新されている
tar -g resume -cvf work.tar work/ # 1.txtは対象になる
rm -rf work2 # linksを減らす
tar -g resume -cvf work.tar work/ # 1.txtは対象になる
なので、rsyncの差分バックアップの対象ディレクトリだったり、cp -alでのバックアップを取っている際はこれに注意する
うまく増分バックアップができなくなる