SIerは滅びぬ!何度でも蘇るさ!

受託開発をするSIerがヤバイよ的な話はよく聞く話でSIer内部でそんな話もチラホラと聞くようになりました。
(ヤバイ理由は人月換算とか多重請負とかいろいろ言われてます)
でも結局のところこの先もSIerは生き残るよねっていうのが僕の見解。
もう何十年もこんな感じでやってきたから引くに引けないんですよ。

これは知人から聞いた話なんですが、ある大企業システムのIT部門の人は
本当にそのシステムを使っているユーザーから改善案を聞いて直すということを
しないらしいです。
仕様変更・機能追加はそのIT部門の上司の思いつきらしいですw
当然、普段から使っているユーザーの要望ではないので、どんどん使いにくくなってる
+いらない機能ばかり増えてるみたいですがw

で、こういう話って大企業とかだと結構ある話みたいです。
ユーザーが沢山いるシステムだと一人一人にヒアリングするのが面倒だし、
俺は(IT部門だから)そのシステム使わない。上司が言ったとおりの
仕様で発注出せばいいやーみたいに考えるのでしょう。
他に優秀なパッケージソフトがあっても買いません。
今まで、大手SIerに頼んでたんだから、今更、どこぞの中小企業と取引なんて
したくない。なぜなら稟議を通すときに説明を求められて面倒だからw
で糞システムをアホみたいな価格で買ってくるんです。
IT部門の人は会社の利益向上というよりも自分が面倒な思いをしなければいいやと
思ってるんですね。
自分がシステムを使わないから当事者意識が希薄なんです。
IT部門という独立した部署を持てる大企業で起こりがちな気もします。

酷いときには今期の予算は1000万円だけど発注は500万しかしてなかったなぁ・・・
(予算をある程度余らせるとそれはそれで怒られるらしいw)
と気づいたIT部門の人はSIerとこんな交渉もします。
IT部門 「大手SIerさんこの案件500万から800万に値上げしてもいいすよ」
大手SIer「ヽ(´▽`)ノワーイ喜んで!ではこの案件は800万で見積もりします♪」
なんてこともやってます。

こんな事をよく続けてられるなと最初は思いました。
普通は他社との競争原理が働き淘汰されていくようにも思えます。
でも、大手SIerと大企業、公共団体、銀行ってズブズブの関係だって知ってました?
見渡せば部長クラスの人は元顧客側のお偉いさんだったり、
今、顧客の立場として発注してるのは大手SIerから出向している人だったりw
結局みんな身内でお金を回してるんじゃないかと思うくらいですw

こんな感じで何十年も回してるから、
もう良いやって思ってるんです。
顧客側も今更内製とか顧客がプロジェクトに参加するなんてことはしないでしょう
IT部門の人からすれば自分は使わないのだから丸投げできる大手SIerの方が良いに決まってます。
「面倒だから」・「今までそうやってきたから」を変えるには本当に経営危機とかにならない
限り無理でしょう。

結局こんな感じでSIerは続いていきます。
大手SIerは人を手配し、誰も見ないような品質項目やExcel資料を作るのに必死になっています。
中堅SIerは、そこら辺の人をSEに見立てて大手SIerに売り飛ばすだけです。
プログラマーは何十にも中間搾取されているので雀の涙ほどの給料で働きます。
みな実際はユーザーの利便性をそこなう糞システムだと知らずに日々残業をします。
きっとこの状況はこの先もずっと変わらないんだろうな(;´ー`)

でも結局これってIT業界だけじゃなくてどこの業界も同じようなものじゃないでしょうか?
世の中なんてこんなものですよね

参考リンク
久々のSI業界
日本のIT業界の問題点
笑ってはいけないSIer